『学問のすゝめ』の冒頭部分。

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云へり。されば天より人を生ずるには、万人は万人皆同じ位にして、生れながら貴賤上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働を以て天地の間にあるよろづの物を資り、以て衣食住の用を達し、自由自在、互に人の妨を なさずして各安楽にこの世を渡らしめ給ふの趣意なり。されども今広く此人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、其有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。其次第甚だ明なり。実語経に、人学ばざれば智なし、智なきは愚人なりとあり。されば賢人 と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに 由て出来るものなり。 (『学問のすすめ』) 。

-ネットからの拾い物(自分用メモ)

20170524 ∞